平面バッフルの部屋

平面バッフルとフルレンジスピーカーが大好き。いい音めざして試行錯誤。

スーパーツィターをH-54HからH-70HDにバージョンアップ

スーパーツィターにはHitachiのH-54Hを、もう長いあいだ使っている。

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特に不満があったわけではないが、いつかは兄貴分であるH-70HDを聴いてみたいと思っていた。H-70HDは単体ではあまり出回らないし、取付金具付きとなるとさらに希少でなかなか手に入らなかったのだが、ついにヤフオクで入手できた。
写真を見てほしい。まず驚いたのは、その美しさだ。クラフトマンシップという言葉があるが、まさにそれにふさわしいフォルムではないだろうか。いかにもいい音がしそうだ。

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Hitachi H-70HD

今回はバッフルに追加で穴空けし、どちらも着けられるようにした。左が70HD、真ん中が54Hだ(右端はJBLの2405だが今回は見なかったことしてほしいw)。

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視聴は、どちらも0.22μFのコンデンサーだけで-6db/octで接続した。
先に、周波数特性(F特)をお見せしたい。以下の2つの画像は、スペクトラムアナライザー「WaveSpectra」による両機のF特である。マイクは軸上1mで収録している(低音域が盛り上がっているのは環境音を拾っているためで、無視してほしい)。

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H-54HのF特(WaveSpectraにて)

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H-70HDのF特(WaveSpectraにて)

どちらも20KHz近くまで伸びているのがわかるが、70HDのほうが10K~16Kくらいで音圧が高い。聴き比べてみても、70HDのほうが高音の伸びがいいように感じる。また音質も、70HDのほうがさらに抜けが良く透明感が高いように感じた。
54Hのほうは2.2Kくらいに山がある。コンデンサーのローカットでカットしてほしいところだが、-6db/octだと理論どおりには切れてくれないのだ。ただ、実際の視聴では気になるほどではない。
これらの特性のせいか、実際にフルレンジと組み合わせてみると、70HDのほうが相性がよく優れていると感じられた。さすがは兄貴の貫禄勝ちか。

しばらくはこのH-70HDで、いろいろなフルレンジと組み合わせてみようと思う。

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参考:
オーディオの足跡 Lo-D H-70HD
オーディオの足跡 Lo-D H-54HD

(fin)